助川公認会計士事務所 | 起業と独立を支援 | 08/11/30 |
「会社の経費になる」とはどういうこと? |
1.会社の経費とは?
会社の経費とは売上を上げるために必要となる支払いのことで、売上高から差し引かれた上で利益が計算されます。
経費には売上をあげるために直接的に必要な支払い(仕入、製造原価など)と、間接的に必要な支払い(通信費、交通費、事務所家賃など)があります。
経費とならないもの
税金は会社の利益を基に計算されますが、会社では経費として計上していても、税金を計算する上では会社の経費から除かれてしまうものがあります。
税務上、経費にならないものは、交際費、役員賞与、罰金、租税、寄付金などがあります。
またほかにも、会社に必要な支払いでも支払っただけでは経費とならないものがあります。
これに該当するのは、敷金、礼金、10万円以上の備品、絵画・土地などです。これらは、固定資産になり、支払った時期の経費にはなりません
2.交際費について
資本金1億円超の会社 交際費の全額が税金計算上の経費とならない。
資本金1億円以下の会社 交際費の10%が税金計算上の経費とならない。
役員賞与にも新たに「事前確定届出給与」という制度が設けられ、一定の要件を満たし、かつ事前に税務署へ届け出た場合に限り、役員にも経費計上できる賞与を支給できることとなります。
もちろん、役員の給与は経費になりますが、賞与は経費にならないかもしれません。
接待の飲食は5000円以下であれば、交際費になりません。
平成18年4月1日以降開始事業年度より一部取り扱いが改正され、一定の要件を満たした1人当たり5千円以下の飲食費は、交際費の範囲から除かれ全額損金になる。
つまり経費として算入できることとなりました。