助川公認会計士事務所 | 起業と独立を支援 | 08/11/29 |
利益計画と予算管理について |
会社をうまく運営するために、利益計画と予算管理が必要です。
1.利益計画
利益計画とは、来るべき一定期間の利益目標を掲げ、その目標を達成するための計画書のことです。
とかく中小企業の経営者は、経験と勘を頼りに会社の舵取りをしがちですが、規模が大きくなるとそれでは対応できなくなります。誰でもわかる利益計画を幹部社員と作成し、会社の方向性に対する認識を共有する必要があります。
利益計画を策定したら、目標達成のための詳細な予算を作成し、この予算に沿う形で会社をコントロールしていきます。
利益計画をつくるのだけれども、作りっ放しでその後の予算管理をしていないケースがよく見られます。
管理を徹底することの方が重要です。
2.予算管理
利益目標を達成するため、予算は月次単位で作成しましょう。
この月次予算を月次の実績数値と対比し、すべての実績値が予算どおりに計上されれば、利益目標が達成されることになります。
また、月次での実績値を正確に把握するためには正確でスピーディーな月次決算も必要となります。
月次決算は翌月の2週間以内には出来上がっていることが理想です。
予算管理のためには会計ソフトが有効です。会計ソフトはもともと日々の実績値を集計するためのものですが、主要メーカー製ならば予算管理機能を標準で備えています。
あらかじめ会計ソフトに月次毎と、科目ごと(さらに詳細に補助科目ごと)に予算を設定して、日々の実績値を管理しましょう。
実績値が予算をオーバーしそうになったら、その報告と上位者の承認などのチェック機能を組み込み、予算管理を実効性のあるものにしましょう。
3.月次決算
決算には年次決算、半期決算、4半期決算、月次決算があります。
日次決算をやっている会社もあるようですが、最低月次決算は会社にとって必須のものといえます。