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助川公認会計士事務所 起業と独立を支援 08/11/30
損益分岐点を考えてみる

 1.損益分岐点とは

損益分岐点とは、会社の利益がゼロになる売上高のことです。

つまり、会社の総費用と売上高が同額の状態です。

総費用は売上高に従って金額が変動する変動費と変動しない固定費に分けられるので、損益分岐点売上高を計算式で表すと、以下のようになります。

 

損益分岐点売上高: 売上高=変動費+固定費

 

さらにこの式を展開すると以下のようになります。

売上高−変動費=固定費

売上高(1−変動費÷売上高)=固定費

 

(1−変動費÷売上高)は限界利益率を表します。

よって損益分岐点売上高は、固定費を(1−変動費÷売上高)で割れば算出できます。つまり以下のようになります。

 

損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率

 

2.限界利益

売上に比例して発生する費用を変動費といいます。

売上高に対する変動費の割合を変動比率といいます。

つまり、変動比率80%ということは、売上の80%だけ変動費が発生するということです。

限界利益率は、(1−変動費率)ですから20%となります。

売上から変動費を控除した利益を限界利益といいます。この限界利益で固定費をまかなうわけです。

 

3.損益分岐点売上高の計算の事例

限界利益率が20%、月の固定費が100万円かかるとします。

利益がゼロの売上高は、100万円÷20%=500万円、

つまり、つきに500万円の売上高を上げれば、100万円の固定費をカバーできるということになります。

 

では、次に50万円の利益を計上するためには、月にいくらの売上が必要でしょうか?

この計算も先ほどの計算式を応用すれば簡単にできます。

(固定費100万円+利益50万円)÷限界利益率20%=750万円

 

つまり750万円の売上高を上げれば、

固定費100万円をカバーしてさらに50万円の利益を計上することができるのです。

このように、損益分岐点の考え方を理解すると利益計画にも応用することができるのです。

 

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