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助川公認会計士事務所 医療法人の会計税務 04/05/30
歯科の経営課題

1.歯科医院の倒産

今日では競合のある歯科医院が開業している地域においては、患者に選択されない歯科医院が確実に存在する。なぜか。同一料金であるならば、消費者は「医療サービスがよい」と思うほうを選択するからである。

歯科医師過剰は、医療サービスのよいところに有利に働き、サービスの劣るところには、いずれ患者は来なくなる。これが現実である。そして、この状況は、歯科医院間の競争を招き、歯科医院の倒産、廃業を生むことになる。

 

2.“サバイバル時代”を迎えた歯科界

 歯科界を取り巻く環境は、深刻である。歯科医師の所得レベルを上げようとすれば“サバイバルの時代”を容認しなければならない。

 サバイバルを競争と読み換えてもいいが、こうなった以上、競争は終わらない。どこまでも競争は続く。ただし、ある時期において競争は一時的にやわらぐ可能性がある。「革命」の時である。歯科医療の世界に産業革命・制度改革が起こった時、状況は一変する可能性がある。ただし、それは将来の話である。より重要な問題は、10年後ではなく今日と明日のサバイバル戦争に勝ち残ることにある。

 

3.歯科医院の「企業化」 

 これは歯科界全体の課題を「産業化」とすれば、歯科医院の「企業化」の問題ということができる。歯科界の常識からすれば、産業化、企業化などという言葉はぶっそうな言葉で、なじめないかもしれない。しかし、これからはなじまなければならない。これまでの歯科界の常識は10年以上も前から時代遅れなのである。

 

4.企業化による収益性向上と医の倫理の確保とは矛盾しない

 時代遅れといい切る理由は2つある(2つだけで十分)。第1に、企業化による収益性向上と医の倫理の確保とは矛盾しないということである。収益性向上のために医の倫理がそこなわれる可能性があるという議論が根強くあるが、現代ではそれは脱税問題などに限った話であって、このようなことは考えられない。医の倫理の守る上での基本的な要件は、モラル・ハザードと技術水準の2つであるが、この2つとも収益性が一定水準以下に低下した時に、むしろ発生しやすいものである。だから、社会保障制度が敷かれている。

 しかも、インフォームド・コンセントの時代における医の倫理は、常に<医師=患者関係>を視野に入れて成り立つ。この考え方の背景には、マーケティングと同じ思想が流れている。カスタマー・オリエンテッド(患者本位)である。今日における医の倫理は、企業化精神と同じ思想をバックボーンとしてもっている。

5.歯科経営のキー・コンセプトは「企業化」

 第2に、医療法における非営利は適正な利潤を否定するものではないことがある。歯科経営を健全に行うための利潤の確保は認められているのであり、だから税金を徴収される。歯科経営のキー・コンセプトは「企業化」である。それは、収入においては「マーケティング」の手法の導入、支出においては「計画」、収支においては「経営戦略」の考え方を導入することによって具体化する。

6.成功の道

 この考え方を受け入れた歯科医院だけが、成功を手にすることができると断言する。誰もが、いつかこのことに気づく日がくる。今かもしれないし、10年後かもしれない。10年後だとすると、閉院する時のはずである。早ければ早いほどいい。その日が、あなたが「成功に出会う日」である。「企業化」のコンセプトを受け入れた時、あなたは成功の道を歩みはじめる。

   

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