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助川公認会計士事務所

企業会計

08/11/30
決算書の読み方

1.決算書の種類

決算書は、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書の3つで構成されています。

貸借対照表は資産と負債と資本で構成され、会社の財政状態を表すものです。

損益計算書は、売上、費用、利益で構成され、会社の経営成績を表すものです。株主資本等変動計算書は、貸借対照表の純資産の動きを表したものです。

 

2.損益計算書と貸借対照表の読み方

決算書で一番わかりやすいのが損益計算書です。

売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を差し引いた利益を「営業利益」といいます。

この営業利益から営業外の損益を加減算して経常利益を計算しますが、これが営業利益より多いと、金融収支がプラスでよい形と一般的に言われています。

 

貸借対照表の純資産は、資本金と会社の設立からの利益の貯蓄額ですから、これが大きいほど優良会社です。

資産から負債を引いたものが純資産ですから、負債が少なく預金などの資産が多いほうがよいことになります。

決算書から異常点を見つけるチェックポイントは、

「売上高と売掛金のバランス」

「売上高と在庫のバランス」

「仕入高と買掛金のバランス」

「仕入高と在庫のバランス」

「売掛金と買掛金のバランス」

などです。

また、決算書は単年度(単月)のものを見るのではなく、前期との比較、前月との比較や、数年間の比較、期首からの比較など、いろいろな比較をするとよく理解することができます。

 

2.損益計算書の例

売上高           20,000

売上原価          16,000

  売上総利益        4,000

販売費及び一般管理費     3,000

営業利益         1,000

営業外収益             40

営業外費用            100

経常利益           940

   特別利益              30

   特別損失              10

     税引前当期純利益       960

     法人税等           384

     当期純利益          576

 

経常利益

経常利益とは、営業利益に受取利息や受取配当金といった営業外収益をプラスして、支払利息などの営業外費用をマイナスした利益金額です。

会社の経常的な収益力を表す利益として重要視されています。

営業利益より経常利益が少ないと、借入金による利息支払いが多いなど、金融収支でマイナスということで、あまりよくありません。

 

営業利益

営業利益は、会社の営業活動によって得られた利益ですので、この利益を大きくすることが企業の本分のようなものでしょう。

 

純資産

損益計算書で利益が出ていて、貸借対照表で純資産が多額にある会社はよい会社です。

純資産は会社創業時からの利益の蓄積額と資本金額の合計を表します。

純資産を多くするためには、利益を上げることと、増資により資本金を大きくすることです。

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