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助川公認会計士事務所 経営管理 04/10/28
目標管理で重要な理念は「自己統制」です。

目標管理で重要な理念は「自己統制」Self-controlです。

日常生活の中で「自己管理」という言葉です。

・この「自己統制」を、なぜ目標管理で理念として揚げているのでしょうか。社員は、企業そして職場という組織に所属しています。その組織では、ある意味で管理されているのです。そして上司は部下に対して設定した目標が達成できるようバックアップしていきます。

・これが「目標達成のプロセス管理」なのです。

・上司の部下に対するバックアップは、最終的には上司による部下の指導ということに他なりません。このように見た場合、何も部下が自らを自己統制する必要性はないと思われるかも知れません。

・しかし、上司があれもこれもバックアップし、達成に向けての問題をすべて上司が解決したらどうなるでしょうか。これでは、部下の能力の開発・伸長を図ることはできないでしょうし、部下がいつも上司を頼ってしまっては、目標に対する責任意識、自主的に仕事を進めていこうという気概を醸成することもできません。

重箱管理 人によっては、細かく丁寧にあれもこれもとバックアップするために部下本人のほうでわずらわしく感じる場合も少なくありません。このようなことは重箱のスミをつつくようなものですから「重箱管理」と名づけておきます。

・つまり、誰もが「自分一人で目標達成に向けて試行錯誤をしていきたい」「自分の責任で自分の力だけで進めていきたい」という欲求を心のどこかに持っているものです。

・メンバー一人ひとりが持つ欲求を尊重するのであれば、上司の役割だからといってあれもこれもと手や口を出すのは、望ましいことではないでしょう。

・その一方で、誰もが「目標達成に向けて、大変なことやわからないことは上司にバックアップしてほしい、面倒をみてほしい」という気持ちも持っています。

放任管理  このような気持ちを理解せずに職場の長が部下の意思を尊重し任せたつもりが、それとはウラハラに本人が上司の支援を待ち望んでいることもあるます。また、へたに部下本人任せにして、目標の達成ができなかった場合もあります。このような管理を「放任管理」と呼んでいます。

・一方で「自由気ままにやりたい」一方では「面倒をみてほしい」、このような気質を持つ人間を「管理」していくことは大変なことです。

支援的管理 一方で上司が部下と適度な距離をおき、「あれもこれも何から何まで全てに口を出す」という重箱管理にならないよう注意しつつ、かといって任せっぱなしの解放管理にならにように部下を支援・バックアップするバランスのとれた「支援的管理」が必要になります。

・それは上司が全ての部下に目が届き、部下本人が納得して仕事をすることが前提条件になるでしょう。現実には、100%そういうわけにはいきません。したがって、一方では本人が自己管理していくことが必要になってきます。

目標管理における自己統制とは、上司に頼りっぱなしになるのではなく、かといって勝手気ままに仕事をしていくものではありません。自らが自らに責任を持ち、自力で進めることを前提に上司が支援的管理でパックアップしていくことが大切なのです。そうした体制の中で初めて、本人の能力開発や能力の伸長につながっていくのです。

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